仲を取持つ 巡航船
(アラ ヨイショヨイショ ヨイショヨイショヨイショ
ハァ オッチャヤレ)
♪障子あければ 大島一目
なぜに佐吉は 山のかげ
♪1つ2つと橋杭立てて
心届けよ 串本へ
♪潮の岬に 灯台あれど
恋の闇路は 照らしゃせぬ
♪魚篭〈びく〉を片手に 釣竿かつぎ
恋はつれないものかいな
♪岬岬は 七浦岬
潮の岬は 荒滝〈あらたき〉じゃ
♪わしの主らさん 岬の沖で
波に揺られて 鰹釣る
♪わたしゃ串本 両浜育ち
色の黒いは ごめんなれ
♪わしら若いときゃ 津荷まで通うた
津荷のどめきで夜が明けた
♪大島水谷 かかりし船は
お雪見たさに 潮がかり
♪潮の岬に どんと打つ波は
可愛主らさんの度胸試し
♪ここは串本 向かいは大島
橋をかけましょ 船ばしを
♪古座の黒島 鬼出た蛇でた
大きな蛇ぢゃもの うそじゃげな
♪今日は下るか 明日下るかと
眺め暮らすよ 須江崎を
♪おゆき請け出す 身請けの金は
伏せた茶碗の 中にある
♪抱いて寝もせず いとまもくれず
わたしゃ港の かごの鳥
♪なってみたいや 岬の鰹
主のえさくて 抱かれたい
♪よいしょよいしょで儲けた金を
よいしょよいしょで ちゃちゃめちゃこ
♪習うた習うた 串本節を
尻をひっからげて 走るよな
***** 私見 *****
まぁ、調べたら出てくること出てくること・・・多分、他にも一杯ありそうです。見つけたらまた載せてみましょう。よく唄われるのははじめの4つくらいでしょうか。残りは、保存会やら串本節の研究をしているところから拾ってきたのです。
全体的には串本の港と大島との距離感が出ていると思います。串本から大島の遊郭へ、遊女のせつなさ・・・そんな感じかなぁ?
歌詞に出てくる「佐吉」というのは遊郭だそうで・・・ちょっとした遠距離恋愛を思わせますね。
昔は歌詞にあるように巡航船があったそうですが、今は橋がかけられ車で行き来できるそうです。
おいらの持っているCDの中には、お囃子を
アラ エジャァナァイィカ エジャナイカ ナイカ オッチャーヤーレ
と唄っているものもあります。