♪はぁ 山が高うて 山中見えぬ 山中恋しや 山にくや
♪はぁ 薬師山から湯座屋を見れば 獅子が髪結て身をやつす
♪はぁ 浴衣肩にかけ 戸板にもたれで ろの字をかくわいな
♪はぁ 山が赤なる 木の葉が落ちる やがて船頭衆がござるやら
♪はぁ 送りましょうか送られましょうか せめて二天の橋までも
♪はぁ 谷にゃ水音峰には嵐 あいの山中 湯のにおい
♪はぁ 薬師山から清水を見れば 獅子が水汲むほどのよさ
♪はぁ 桂清水で手拭きひろた これも山中湯の流れ
♪はぁ 桂地蔵さんにわしゃ恥ずかしい 別れ涙の顔見せた
***** 私見 *****
石川県加賀市の中山温泉に伝わる民謡です。
兎に角、出だしの「はぁ」が情緒があって哀愁があって息が長くてしっとりしていて…曲の感じからしてお座敷唄のようですが、元は追分だったようです。他のお座敷唄のように、踊ったり遊びがついたりというのが想像できなかったので、これで納得!
まぁ、なんというか、出稼ぎから帰る途中の湯治でゆっくりと温泉につかっているわけですが…
民謡の歌詞って「隠語」が多いと思いませんか?この山中節にもあるんです。「獅子」と言う歌詞。さて、何を意味しているでしょうねぇ。