箱根(ハイハイ)八里は(ハイハイ)
馬でも越すが(ハイハイ)越すに越されぬ 大井川(ハイハイ)
♪箱根御番所に 矢倉沢なけりゃ
連れて逃げましょ お江戸まで
★矢倉沢でなく、やぐら様とする歌詞本もあります
♪三島照る照る 小田原曇る
間〈あい〉の関所は 雨が降る
♪松になりたや 箱根の松に
諸国大名の 日除け松
♪雲か山かと 眺めた峰も
今じゃわしらの 眠り床
♪箱根番所と 新井がなけりゃ
連れて行きましょ 上方へ
♪尾上 高砂 千歳の松は
千代も変わらぬ 深緑
***** 私見 *****
今は車で高速道路を使えば東京から箱根まではあっという間。
昔は箱根の山越えはそれこそ難所だったようです。時代小説などを読むと、箱根まで海路で小田原へ行き、そこから箱根へいくパターンと陸路は東海道を通った様で、唄にも出てくる大井川を渡るのがそれはそれは大変だったとか。
時代劇にも出てくる箱根の関所は、今も残っていて見学できます。
また、箱根神社などはとても不思議な空間です。カラス天狗がいてもおかしくないかなぁ。
でもやっぱり芦ノ湖へ通じるあの道を歩いて上りたくはないですね。
ということで、この唄は、山歩きに慣れていない人を乗せて箱根の山を越えた馬を引く馬子唄だそうです。