月も浮かるる 最上川
船はどんどん えらい景気
今町舟場町〈いままちふなばちょ〉 興屋〈こや〉の浜 毎晩お客は
どんどん シャンシャン
シャン酒田は よい港 繁盛じゃおまへんか
♪海原や 仰ぐ鳥海 あの峰高し
間〈あい〉を流るる 最上川
船はどんどん えらい繁盛
さすが酒田は大港 千石万石 横づけだんよ
ほんまに酒田はよい港 繁盛じゃおまへんか
♪庄内の 酒田名物 何よと問えば
お米にお酒に おばこ節
あらまぁ ほんに すてき
港音頭で 大陽気 毎晩お客は
どんどん シャンシャン
シャン酒田は よい港 繁盛じゃおまへんか
***** 私見 *****
酒田港の繁栄を歌ったもので、江戸時代の流行歌「おまへんか節」がもとだそうです。
「どんどん シャンシャン」と明るい曲調でお座敷の賑わいをよくあらわしていますが・・・東北の訛りというより関西のほうの訛りなところが、民謡らしく感じますね。船で関西のほうから来た人が酒田の繁盛ぶりに驚いて、そしてその賑わいをもっと楽しいものにするために唄われたのでしょうか。