八十八度〈はちじゅうやたび〉の 手がかかる
お米一粒 粗末にゃならぬ
米は我らの 親じゃもの
♪米のなる木で 作りし草鞋を
踏めば小判の 跡がつく
金のなる木が ないとはうそよ
辛抱する木に 金が成る
♪ことしゃ豊年 祈りをこめてよ
鳴らす太鼓に 気がはずむ
唄え踊れや 大黒恵比寿
めぐる盃 花が咲く
♪千代に八千代に 変わらぬものはよ
尾上 高砂 曾根の松
わしとおまえは 二葉が松よ
色も変わらず 末永く
***** 私見 *****
小さい頃に習った唄で、歌詞本を開くとそこには父の字で振り仮名が振ってありました・・・特に4番の歌詞「おのえ たかさご そねのまつ」が子供すぎて何のことやらさっぱりだったようで、解説めいたことも書いてありましたが、滲んでいて今では判別できません。
3番はほとんど唄われないようです。「大黒恵比寿」と唄うフレーズは覚えていたので、おいらはきっと唄っていたのでしょう。
日本人の言葉に対する情緒や物に対する感性みたいなものが歌詞に表れていると思います。
例えば、米という字が八十八だったり、草鞋の跡が小判に見えたり・・・
こういった言葉遊びの要素があるのも民謡のよさかもしれませんね。